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12.152015
建て替え or リフォーム 後悔しない決断のポイント
建て替えか? リフォームか? 漠然と悩んで、建て替え会社に行けば、建て替えを勧められ…、リフォーム会社に行けば、リフォームを勧められてしまい…、営業の電話にもウンザリ……何からはじめたら良いかすらわからなくなっていませんか?
「元気なうちにバリアフリーにしようか」
「それなら、水回りも新しくしたい」
それとも、「夫婦2人が住みやすく建て直しをしようか」…
私たちは、あちこちと目につく綻びや不便さを見ると、どのような工事をしたら良いか? という「建物主体」で考えてしまいます。
しかし、後悔のない決断をするためには「ひと主体」に考えることが大事です。「ひと主体」とは、今の生活を知って、未来の生活を予測すること。
そのために次の3つのポイントを考えてみましょう。
後悔しない決断をするための3つのポイント
1. ライフプランを立てる
建て替えでもリフォームでも、計画を具体的に進めていくにためには、まず、今後のライフプラン(人生設計)を明確にしておく必要があります。
今のご自宅を終の棲家とするのか、将来的には子供たちと同居するのか、ある程度住んだら売却するのか、賃貸に出すのか、住宅を相続する人はいるのか、という住まい方や所有形態から考えましょう。
人それぞれ、考え方や生活スタイル、財産状況によって、判断は一つではないですが、ここを最初に決める事で、資産として残す工事にするのか、必要な部分だけの工事にするのかといった、計画の方向性が決まります。
2. かけられる予算を把握する
建て替え・リフォーム費用とその後のメンテナンス費用、収入と支出、貯蓄とのバランスを見ながら資金計画を立てます。維持メンテナンス費用は5年ごとに行うことを目安に支出計画をしてください。
また、若い方は子供の教育費などの予算も必要ですし、高齢者になるとほとんどの方が、主な収入は年金だけとなります。老後の生活資金が不足することがないようにしておくことが必要です。
かけられる予算を自分でしっかり把握できると安心して工事に臨めます。
3. 現在の建物の状況を把握する
現在の住まいはリフォームが可能かどうかの建物診断が必要です。
老朽化により劣化が激しい建物は、屋根・壁・防水のやり直しはもちろん、耐震工事など構造補強にも多額の費用がかかります。新築・建て替えと変わらないコストとなる場合もあります。その判断には、第三者のプロによる診断が必要となってきます。
住宅診断士が住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行っています。多少費用はかかりますが、住宅の状態を正確に知ることで、費用を無駄にしない建物工事の基礎になります。
このように、そこに住む人を主体に現状を一つ一つクリアしていくことで、今後必要な工事は「建て替えなのか?」、「リフォームなのか?」が正しく判断できるようになります。また、このような現状把握から判断までは、信頼のできる専門家に相談する事をお勧めします。